● アビス(原題:The Abyss)
監 督 :ジェームズ・キャメロン(ターミネーター、エイリアン2、…)
出 演 :エド・ハリス、メアリー・エリザベス・マストラントニオ、マイケル・ビーン、
ジャンル:SF
1989年 アメリカ
まだ若いエド・ハリスと、私はこの映画で初めて知ったメアリー・エリザベス・マストラントニオの共演です。
注)以下、ネタバレだらけです!
【あらすじ】
民間の深海作業船に乗っていたパッド(=エド・ハリス)らの元に海上からの通信があり、近くで行方不明になった原子力潜水案の調査に向かいます。
軍から密命を受けて派遣された特殊部隊・隊員3人/コフィー大佐(=マイケル・ビーン)部下2人 が途中から乗り込んできます
が、コフィー大佐は、閉ざされた空間の中で段々と正気を失っていきます。
そして、誤って深海におとしてしまった核弾頭を無効化するため、パッドは酸素が足りなくなることを承知で1人で深海に向かうのです。
【感想】
前半は狂気に染まっていくコフィー大佐や謎の生命体の存在やらで緊張感があるのですが、終わり近くになって謎の生命体=水を自在に操る=地球外生命(?) が、その姿をはっきり現すあたりからダレます!
宇宙人らしきものの造形が初めて見た時から作り物感がたっぷりだったんですね!
最後に姿を現した巨大な宇宙船(?)もプラモデルみたい!
水と関わったままで築き上げた高度な文明を表したかった結果なのかな?
謎の生命体は、作業船内を探るため空中に伸びる蛇のように水を延ばしてくるのです。
先端は自由に形を変化させ、見つけた人間と同じ顔になったりします。
このアイディアが後にターミネーターの液体人間の元になったんだそうな。
この映画で、深海用の潜水服は内部を酸素で飽和した液体で満たし、パッドはその中で呼吸します。
これは本当に実験されている技術で、哺乳類の肺はまだ(?)液体呼吸ができるんだそうですが、残念ながら人間は肺の中を液体で満たすと、元に戻せない(肺から液体を排出できない)ようです。(パッドはちょっとせき込むだけで液体呼吸から空気呼吸に戻りますけど)
映画の中では説明している男がネズミで実験するシーンがありますが、あれは本当に液体に沈めたけれど無事だったらしいです!(後でスタッフがペットにしたそうな!)
静かな海底に、人間には未知なものがあるのかも知れない!
2018.09. ................ 傑作映画館の目次ページへ